社内コミュニケーション、とれてますか? 活発化させる事例を紹介!

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公開日:2018.5.18

社内コミュニケーションは多くの企業にとっての課題となっており、近年はIT企業を中心に社内コミュニケーションを活発化させるための様々な取り組みが広がっています。社内コミュニケーションの活発化には、社員の満足度や業務効率の向上などの効果が見込まれます。今回は、社内コミュニケーションの活発化が会社にもたらすポジティブな影響を解説し、参考となる様々な手法を紹介します。

社内コミュニケーションの活発化がもたらす効果

社内コミュニケーションには、単なる情報の管理・伝達以上の価値があります。社内コミュニケーションを活発化させることで、経営層と社員とが結束してコミュニティを構築することができ、そこで培われる信頼関係が、会社全体の生産性を後押しすることになります。具体的に以下のような効果があります。

  • 企業理念や経営方針に対する理解の促進
    社内コミュニケーションが活発な企業は、企業の理念や経営層が打ち出す方向性が末端の社員にまで浸透しやすいため、企業全体のスタンスがブレにくくなります。スタンスが一貫している企業では、各々の仕事が企業全体にどのような利益をもたらしているのかがイメージされやすいため、目的性を見失った人員が早期退職する、といった事態を防げます。
  • 目的意識の高まりと生産性の向上
    社員が企業にコミットできるかどうかは、自分に与えられた職務の意義を十全に感じられるかどうかにかかっています。したがって、その職務はその社員自身にしか務まらないものだという自覚を促すことは、モチベーションの高い社員の育成に不可欠です。これらをもたらすのが活発な社内コミュニケーションです。社内における自らの位置付けを理解していれば、自然と職務遂行に際する目的意識や自尊心も高まり、結果的にはパフォーマンスの向上を期待できるでしょう。
  • 経営に不可欠なフィードバックの入手
    企業経営に社員からのフィードバックが不可欠であることに異論の余地はないでしょう。経営層はフィードバックを受けて初めて社員のニーズを知ることができ、必要な改変を加えて彼らのモチベーションを高めることができます。十分なフィードバックは得るためには、トップからボトムへ、そしてボトムからトップへの情報伝達が滞りなく行われる体制が確立されていなければなりません。
  • 経営層と社員の絆の構築
    多くの社員を抱える大企業では、経営層と社員の間のコミュニケーションが希薄になりがちです。ですが社内コミュニケーションの程度に応じて、経営層が社員の意識や現場の問題を把握することができるか否かが決まり、これが後々社員の経営層に対する信頼とコミットメントの程度に影響を与えます。社内コミュニケーションを活発化させることが、経営層と社員の間の強い絆の構築、ひいては業務能率の向上にとって重要なのです。
  • 社風改革
    経営層と社員間、あるいは部署間での連携がうまく取れない理由は様々考えられますが、中でも最も大きいのは、そのような組織風土・社風がすでに出来てしまっていることです。一度構築された風土を作り直すのは容易ではありませんが、社内コミュニケーションの活発化を念頭に情報伝達の体制を整備していけば、漸進的な改善は決して不可能ではありません。長い年月がかかったとしても、意思疎通がオープンに行われる社風を築き上げていくことの意義は、活発な社内コミュニケーションがもたらす正の連鎖を鑑みれば間違いなく大きいでしょう。

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社内コミュニケーション活発化のための様々な手法

様々な企業が自社内のコミュニケーションを活発化させるために採用している具体的な方針・手法を紹介します。

研修・スキルアップ・プロジェクト

入社年度別の研修や職種別の研修といった同期の連帯感を高めるものから、対話の実践的手法を学ぶコーチング研修等、上司と部下の関係を強化していくものまで、研修制度の充実は社内コミュニケーションの活発化に欠かせません。また、研修と並んで、社員が自身の勤めている企業を経営の観点から見つめ直せる機会を提供するジュニアボード制度や、働き方改革推進活動、部門横断企画等のプロジェクトも大いに効果を発揮しており、経営層・社員が企業に向ける視点やスタンスを揃えるという点において優れた社内コミュニケーションの手段と言えます。

直接的な対話

いかなる企業においても、面と向かって対話を行うことに勝る社内コミュニケーションの手法はないでしょう。実際に行われている対話のスタイルとしては、経営層や異なる部署を交えた定期的な会合、社長以下管理職と社員によるラウンドテーブルミーティング、メンター制度等があります。対話が第一義的な目的ではないとはいえ、上下や他部署間の会話を促進するためには、フリーアドレスの導入も有効です。この制度では社員1人ひとりの座席が指定されていないため、階級・部署間の壁や仕切りが文字通り取り払われ、より柔軟な対話が行われる機会が増加します。

IT技術を駆使した社内コミュニケーション

企業の規模が大きくなればなるほど、管理職と社員の間での面談を行うことは難しくなります。そこで近年重宝されているのが、社内ブログや社内SNSといったツールです。企業理念や経営方針といった最低限の事項から、日々の業務において発見される問題まで、様々な内容がこれらの電子媒体を介して共有されます。

レクリエーション

様々な企業で社内コミュニケーションの手段としての有効性が報告されているのが、レクリエーションです。大小の社員旅行、納涼祭やビアパーティ等の社内行事、社員間の結束を強めると同時に健康増進にも繋がる体育会等などが挙げられ、社員間の関係を大きく向上する有効な手段です。

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まとめ

以上、社内コミュニケーションの効果と具体的な施策について説明して参りました。経営層・社員間、部署間の意思疎通を円滑にする仕組みづくりが大切だということがお分りいただけたと思います。今回ご紹介した手法を参考にし、オープンな職場環境を作っていきましょう。

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