【シリーズ】社内広報のススメ1:「社内広報」でイキイキした職場をつくろう

カテゴリ:クローズアップ , コラム 投稿日: 2016.9.1 tag:

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本シリーズでは「社内広報」を通じて、自分の会社や職場の皆さんがイキイキと働けるような環境づくりをするための連載企画です。

初回は、そもそも「社内広報」とは何かを中心に、どのような効果や可能性をもたらしてくれるかをご紹介します。

社内広報の基本を知って、社内をより元気に変えていく働きかけができるようになりましょう。

「社内広報」ってなに?

「社内広報」という言葉を聞いて、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

『社内向けの広報だから・・・社内報を作ること?』

このように答える方が多いと思います。もちろん、部分的には正しいのですが、社内報がない会社でも、「社内広報」と呼べるものはたくさん存在します。イントラサイト、ポスター、公式文書、部内回覧、さらに日常的に使っているメール等々。私たちの職場には社内報以外にも、たくさんの社内メディアが存在します。これらすべてが、社内広報になりえます。よって、社内広報の取り組みは、単に社内報という1媒体を制作することではありません。

では、「社内広報」とは単に「情報を発信すること」と考えてよいのでしょうか? これも100%正しい答えではありません。例えば、“社外”向けの広報の1つに「IR」(Investor Relations)があります。IRの目的は、経営や財務の情報を正しく伝え、結果的に投資してくれる人を増やしたり、株主の人が継続して株を保有してもらうことにあります。 

社内広報も同様です。その情報がもたらされた結果、社員にどう行動して欲しいのか、どのように変わって欲しいのか。情報をそのままの形で発信するのではなく、相手に何らかの感情の変化を生み出し、行動を促すような「メッセージ」にして届けることが、「社内広報」なのです。

 

「社内広報とは課題解決」と言えるワケ

下記は、グラスルーツで定義している「社内広報」を表した図です。

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企業が継続的に成長していくためには、成長に沿った目標を立て、その目標を達成していくことが求められます。目標には、売り上げ規模やコストなどの定量的な面と、理念やビジョンといった定性的な面の、両方が存在します。

多くの企業では、ギャップAの定量的な側面に関心が集まります。集合研修やOJTなどの人材育成、経営会議で議論されるテーマ、上司・部下との日常会話など、大半はこのギャップAをどう克服するかに主眼が置かれています。

しかし厄介なのは、定量的な問題を解決するだけでは、定性的な問題を解決できないということです。理念・ビジョンといったものと、経営計画とは、基本的には連動しているものですから、定量的な目標達成抜きに、定性的な目標達成は果たせません。ですが、ギャップAとギャップBはそれぞれ異なる課題と向き合っているため、定性的な目標達成には、定量的な対策以外の施策が必要です。

 「働きやすい職場づくり」

「コミュニケーションの活発化」

「多様性を尊重した組織風土の実現」

誰しもこのような組織であることを願っています。ですが、実際にはどのような対策がとられているでしょうか? 残念ながら何も対策が取られずに放置されていたり、現場任せ/人任せになっているのが実情ではないでしょうか。

日々、目先の業務に追われていると、つい「経営理念」や「ミッション」、「バリュー」といった存在を忘れてしまいがちです。「社内広報」とはまさに、この定性的なギャップを埋めるための、重要な「課題解決」の取り組みであると位置付けることができます。 

 

良い「社内広報」は人も会社もイキイキさせる

美味しい料理は、人を幸せにします。それは食材が本来もっている味だけでなく、その食材をどう調理すると最もおいしさが引き立つのかを考え、料理されているからです。「社内広報」という仕事も同じです。発信する情報1つ1つに、どんな「メッセージ」を加えると最も効果的なのかを考えて伝えることで、受け手である社員の方たちの反応は大きく変わってきます。

たくさんの情報が溢れ、その多くが「スルー」されてしまう時代です。会社のトピックスや定期的な通知も、それをただ伝えることだけを目的にしていれば、どこまでもいってもその情報は「お知らせ」でしかありません。

反対に、単なる「お知らせ」であったとしても、そこに「メッセージ」を込めることで「社内広報」に変えることは可能です。(たとえば、社員に賞与明細を配布する際、必ず社長からの手紙という「メッセージ」を同封している会社もあります)すべての情報には、人をイキイキとさせてくれる原石が隠されています。業務連絡には、その人に寄せられた「期待」という原石が。新商品のお知らせには、それを手がけた人の「想い」という原石が。

社内の身の回りにある1つ1つの情報に目を向けてみてください。

そこに「メッセージ」はありますか?

何か行動したいと感じられましたか?

もし感じられないとしたら、おそらく他の多くの方も感じていないはずです。

良い「社内広報」は、必ず人の行動や習慣に変化を与えます。個人個人に止められていた情報は、やがて組織全体の話題・テーマへと変わり、次第に皆が理念やビジョンを意識することが増えていきます。

このように会社が「あるべき姿」に近づいていくと、どのような良い影響が生まれるでしょうか? きっと、その会社にいる誇りや働く充実感が湧いてきて、人も組織もイキイキとしてくるでしょう。同時に、それを手がけた人(つまり皆さんです!)も必ずやイキイキとした気持ちになっていきます。社内広報には、そんな力があるのです。

 

あらゆる仕事は「社内広報」である

 自分以外の社員に何か「メッセージ」を届ける際、その仕事は十分「社内広報」と言えると思います。例えば、

上司が部下に業務連絡をするとき。

新入社員がチームメンバーに会議の議事録を送るとき。

朝礼で皆の前に出て挨拶をするとき。

私たちは普段、常に誰かと関わりながら仕事をしています。そこには必ず、何らかの「メッセージ」を込めることができます。特に総務部や人事部は、全社員に関係する情報を扱うことが多い部署です。その意味では、皆さんは「社内広報の主担当」だといっても過言ではありません。皆さんの中には、広報関係のお仕事に就いたことのない方も多いでしょう。しかし、よい「社内広報」を手がけるためには、なにも「デザインや文章のスキル」が求められるわけではありません。「人や組織をイキイキとさせたい」という意識を持って、日々の仕事に携わっていただくことが一番大切です。

 

まとめ

以上、今回は主に「社内広報」がもたらしてくれる意義や価値についてお話ししました。次回は、よりよい社内広報を実施するために何から始めればよいのかについて、具体的に紹介していきます。

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