一歩進んだ総務部へ、社内報を使って社内コミュニケーションを図りましょう

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公開日:2018.5.8

社内報の発行は、社員間、部署間、トップから社員へなど、様々な形での社内コミュニケーションを可能とします。総務部が音頭を取って社内のコミュニケーションを活発化させる社内報は、従業員のモチベーションアップや意識改革、会社方針の徹底など、様々なプラスの効果を生み出すことができます。今回はそんな社内報を発行することで得られる効果、企画の例を紹介します。

社内報とは

社内報とは

社内報とは社内広報の1種であり、会社から社員や従業員に向けて発信する情報です。形態としては冊子、Web、ビデオなどがあります。冊子形態が主流でしたが、最近はWeb媒体を採用する会社も増えてきています。また、グローバルに活躍する会社では、単に日本国内の社内報を翻訳するだけでなく、現地の情報を掲載したグローバル社内報を編集・発行する場合もあります。

発行の目的

社内のすべての部署と関わり、会社全体を見渡すことのできる総務部が、社員間や部署間、経営陣と社員をつなぐためのコミュニケーション手段のひとつとして社内報を用います。これにより会社の理想や考え方を共有し、会社を1つにまとめることが目指されます。

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社内報の効果

社内報には、以下の3つをはじめとした様々な効果が期待されます。

  • 会社の理念を受け継ぎ、育む
    会社の社風や文化を共有し、価値観や今後の方針を社員にいきわたらせる効果があります。また、社内報によって知識や技術を受け継ぐこともできます。
  • 経営陣とのコミュニケーション
    経営ビジョン、経営方針を社員に伝え、経営課題を共有する効果があります。また、新入社員や退職者を紹介し、慶弔を伝えることもできます。各部門からの連絡や報告を行うためのツールとしても有効です。
  • 社員間のコミュニケーション
    社員の取り組みや姿勢を紹介したり、仕事の成果を掲載したりすることで、社員のモチベーションをアップさせる効果があります。社員間の親睦を深めるのにも役立ち、社員と会社の融和を図る上でも効果的です。

 

社内報の企画例

社内報をよりたくさんの社員に読んでもらうためには、興味をひく企画を考えることが大切です。企画立案の基本的手順は、まず何を伝えたいかを決め、その次に伝え方を決め、最後に人選、紙面イメージなどの詳細を決めるという流れになります。伝え方の例としてはインタビュー、対談、現場取材、アンケート集計、Q&Aなどが挙げられ、読者目線に立って最も伝わりやすい方法を考える必要があります。

しかしながら、社員が興味を持ってくれる面白い企画は、そう簡単に思いつくものでもありません。そこで以下では、様々な企画の例を紹介します。

  • 営業所紹介
    各地の支店や営業所を紹介する企画です。業務内容に関しては支店や営業所ごとの差異があまりない場合が多いので、その支店、営業所ならではの特徴を数値化して伝えることで、より印象的な記事になります。支店や営業所の外観の写真やメンバーの写真を載せるとなおよいでしょう。
  • 営業所の人の取り組み紹介
    各営業所で輝いている人の取り組みをインタビューし、その営業所の特色を紹介します。仕事内容に大きな違いがない場合は、そこで働く人やその営業所ならではの取り組み、習慣を取り上げ、その営業所のある地域について紹介することで、読者にその営業所の特徴をより身近に感じさせることができます。また、その営業所の頼れる人や自慢の取り組みを紹介することで、他の社員に刺激を与える効果もあります。ここでも、営業所の外観や紹介する人の写真を掲載したりすると、よりその営業所の様子が伝わりやすくなるでしょう。
  • 部署紹介
    部署内の社員一人ひとりのプロフィールや個性を紹介する文章を載せます。部署内の社員の人柄が伝わるような自己紹介文を書いてもらったり、部署の紹介や自分の役割、業務に対する思いを書いてもらったりするのも良いかもしれません。社員の人となりを会社全体に紹介することで、普段触れ合う機会のない人を知るきっかけになったり、部署の雰囲気を知ってもらったりすることができます。社員の個性を表したポーズの写真を載せるとより人柄が伝わりやすくなるでしょう。
  • 経営陣の紹介
    上層部のメッセージをわかりやすく伝えるのはもちろん、例えば新入社員の頃や若手時代のお話、あるいは現在働く上で大切にしていることなどを伺うことで、一般の社員には普段接触の少ないトップの方々の人となりに触れ、より身近に感じてもらうことができます。現在の写真とともに、昔の写真も掲載することで上層部の方の昔の姿を、説得力を持って伝えることができます。
  • 新入社員と退職者の紹介
    新入社員や退職者を写真とともに一人ひとり紹介します。新入社員への歓迎の意を示すと同時に、新入社員が早く顔と名前を覚えてもらって会社に馴染むための助けにもなるでしょう。退職者の紹介に関しては、会社として感謝と送別の気持ちを示すことができ、また他の部署の方にも知ってもらうことで挨拶に行くきっかけを作ることにもなります。
  • 取引先の紹介
    実際に取引している会社について紹介します。他社への取材となるため、準備は大変ですが、取引先からの目線で、自社について客観的な意見をいただける貴重な機会にもなります。
  • 会社の歴史の紹介
    会社の歴史を紹介し、また今の会社の在り方を伝えることで、社員の会社への理解を深めることができます。現在の状態へ至るまでの経緯や、経営方針の推移、会社の内実的な部分の変化を知ることは、社員のモチベーションを上げたり、俯瞰的に自らの立ち位置を理解したりすることにもつながるでしょう。また、会社への思い入れもより深くなるかもしれません。
  • 講座、イベントの紹介
    社内でこれから開催される講座やイベントをまとめて紹介して、社員への情報の周知を行います。また、それまでに開催されたイベントを写真付きで紹介することで、参加できなかった社員にも様子を伝えることができます。会社の提携している施設や催し物、サービスを紹介すれば、社員に学びや娯楽の機械を提供することができます。

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まとめ

社内報は会社の理念やビジョンや価値観を広く社内に共有できる有力なツールとなっています。このツールは、単に会社への理解を深めるだけでなく、社員同士の結束を生み出すことにも効果的です。よりたくさんの社員に読んでもらえるように、興味を引くような企画を立て、社内コミュニケーションを活発化させていきましょう。

 

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