課税所得

用語説明

所得税額算出のベースとなる所得。収入から必要経費を差し引いた所得金額から、さらに各種所得控除額を差し引いて算出する。

 

解説

所得税法では、所得税額を計算するときに各納税者個人の様々な事情を勘案するため、所得控除の制度を設けています。これにより、収入のすべてが所得税の課税対象となるのではなく、収入から必要経費を差し引いて算出した所得金額から、さらに各種所得控除額を差し引いた残りの金額が所得税の課税対象となります。この所得税の課税対象となる所得を「課税所得」といいます。会社員等の給与所得者の場合、以下の手順で実際に納税する所得税額が決まります。

(1)給与の収入金額から給与所得控除を差し引き、給与所得の金額を算出します。

(2)給与所得の金額から各種所得控除額を差し引き、課税所得金額を算出します。

(3)課税所得金額に所得税の税率をかけ、所得税額を算出します。

(4)所得税額から税額控除を差し引き、実際の納税額が決まります。

この2番目のプロセスで算出されるのが、課税所得です。

所得から差し引くことのできる所得控除には、配偶者控除や扶養控除、社会保険料控除や生命保険料控除など14種類があります。所得控除が多く差し引かれるほど、所得税の課税対象となる課税所得が少なくなるので、支払うべき所得税額が低くなります。

総務用語集
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