仕事の効率もアップ! 社内運動会のメリットと、成功に導く5つのポイント

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公開日:2016.8.12

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「社内運動会」というと、ちょっと昔の話のようなイメージを持っている人もいるかもしれません。でも企画から開催まで全社が一丸となって取り組める社内運動会は、雇用形態や部署で分断されがちな社員が交流できる貴重な機会。このようなメリットが徐々に見直されはじめ、ここ数年再びブームになっているんです!

全国でスーパーを展開する「株式会社ヤオコー」では、2014年に人気アイドルグループKARAや元日本テレビアナウンサーの福澤朗さんを招いた大規模な社内運動会を実施。また、都内に本社を置くIT企業の「スターティア株式会社」も2013年、陸上競技場を使った本格的な社内運動会を開催しました。

今回は、社内運動会を開催することで期待できる効果から準備を進めるときのポイントまでを、実際に企業で開催されたときのケースも見ながら調べてみました。

社内運動会ブームが再燃の兆し!社内運動会のメリットとは?

ビジネスの現場では、近年社員同士におけるチームワークの低下や、コミュニケーション不足が問題になっています。雇用形態が多様化したり、ワークライフバランスの重視によって社員が顔を合わせて話をする機会が減ったりして、みんなが団結して仕事を進める意識をもつのが難しくなってきているのです。

そんな状況を打開する1つの方法として注目されはじめているのが、ひと昔前によく行われていた社内運動会。一時は下火になっていましたが、一緒に競技に熱中する経験が業務上のスムーズなチームワークや仕事へのモチベーション向上につながるのではないかということで、2013年あたりから徐々に開催数が増えてきました。

また、運動会の開催が決まると、当日に向けて練習にも励むようになりますよね。これが社員の健康管理にも役立ち一石二鳥だということで、その勢いはますます強まるようになりました。

★社内運動会を実施するメリット・社員間の交流が増えることにより、チームワークが向上する・職場全体が明るくなり、仕事へのモチベーションがアップする・社内の健康意識が高まる。

 

社内運動会を成功させる5つのポイント

忙しい仕事の合間をぬって社内運動会を開催するのであれば、終わったときには「開催してよかったね」と言えるような有意義なイベントにしたいもの。初めての開催でも社内運動会を成功に導くために注意すべき5つのポイントをご紹介します。

社内運動会のポイント①:種目は「誰でも楽しめる」ものが◎

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運動会と言えば100メートル走やリレーなどのイメージが強いですよね。もちろんこれらを種目に入れるのも悪くありませんが、社内運動会は20代の若手社員から40~50代のベテラン社員まで、みんなが安心して楽しめる方がベター。

その点では、ケガをする危険性が高い種目や、運動が苦手な人の気が引けてしまうような難易度の高い種目は、避けたほうが良いかもしれません。

積極的な参加を促すなら、会社オリジナルの種目を考えるのもよいでしょう。自動車部品メーカーの「デンソー」では、役員が仮装して出場する障害物競走が名物になっているそうです(http://toyokeizai.net/articles/-/65597?page=3)。何の仮装をするかの決定権は事務局にあり、役員自身は拒否することはできないのだとか。

過去には一休さんや閻魔大王、新撰組などのコスチュームが採用されたというこの種目、毎回とても盛り上がるのだそう。社員さんたちの笑顔が目に浮かぶようですね。

社内運動会のポイント②:準備段階から会社全体を巻き込もう

社内運動会は当日のみならず、当日に向けた準備も社員交流の重要な場です。各部署から実行委員を出してもらう、全社から種目のアイデアを募集するなど、会社全体を巻き込むように心がけましょう。

愛知県に本社を置く電気通信事業会社「中部テレコミュニケーション株式会社」でも、部署の枠を超えて入社1~2年目の新入社員が社内運動会の実行委員となり、準備を進めているとのこと(http://www.undo-kai.com/voice/voice01.html)。2年目の社員が委員会の中心となって1年目の後輩の面倒を見るそうで、後輩を育てる意識やリーダーシップを養うのにもよさそうですね。

種目のアイデアは、実行委員をまとめ役として各部署のメンバーから募るのがオススメ。すべて実行委員会の中で手配するよりも社員間での当事者意識が高まるはずです。

社内運動会のポイント③:準備は最低でも3か月前からスタート

いざ社内運動会の実施を決めたら、気になるのは準備の進め方ではないでしょうか。特に初めての開催の場合は、スケジュールを立てるのもひと苦労ですよね。

企業の社内行事のプランニングを請け負う株式会社バウンス クリエイティブが運営するサイト「運動会プロジェクト」内の記事によると、準備は遅くとも3か月前には始めるのがいいのだそう(http://www.undo-kai.net/schedule.html)。

初回の打ち合わせを元に、会場をどこにするか、種目を何にするか、当日の進行や演出はどのようにするかなどを1か月~2か月ほどかけて決定していきます。1か月前にはプランの大枠を固め、社内告知できるのが理想。

当日まで1か月を切ったら、進行担当、審判、記録・得点係、受付担当など実行委員会内での役割分担をはっきりさせて、それぞれの持ち場での細かい進行の仕方を決めていきます。目安として、15日前には各役割内でのプランを固めて最終打ち合わせを行い、1週間前にはそれを踏まえて全体の最終確認。前日にはリハーサルをしておけば万全です。

 

社内運動会のポイント④:想定できるトラブルはシミュレーションしておく

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運動会につきもののトラブルといえば、やっぱりケガ。普段はデスクワークばかりの人や年配の人も競技に参加するわけですから、これは起きるものとして考えておくのが無難です。また屋外で開催する場合、熱中症のリスクも高まります。

こちらも社内運動会のプランニングを行うプロフェッショナルチームである「運動会屋(NPO法人ジャパンスポーツコミュニケーションズ)」では、安全対策として看護師や救急救命士などのスタッフを常駐させるほか、スポーツ保険への加入も勧めているそう(http://www.udkya.com/faq/)。

最低でも救護室を設置し、ひと通りの応急処置ができるように準備を整えておくのがよいでしょう。また、最寄りの医療機関の電話番号などはあらかじめ控えておき、すぐに連絡できるようにしておくと安心です。

社内運動会のポイント⑤:労災保険の適用可否を事前確認

勤務中に社員がケガをすれば、通常は労災保険が適用されますよね。でも、社内運動会は勤務中なのかどうか、ちょっと判断に迷うところもあるかもしれません。

結論から言うと、全員参加として参加が強制されている場合は、労災の適用範囲内。はっきりと強制はしていなくても、部署の上司から参加を促されるなど事実上参加が必須だった場合にも適用されることがあります。

万全を期すなら、先にもご紹介したようなスポーツ保険やレジャー保険を利用するのが一番。1日限りの団体プランなどもありますので、保険会社に相談してみるのも一案です。

 

まとめ

このように準備中から当日に至るまで目的を意識し続けられれば、社内運動会の効果をよりアップさせることができます。社内の一大イベントを成功させるためにも、着実に準備を進めていきたいですね。

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