【あしたのチーム総研レポート】『95.1%の中小企業経営者が「引き継ぎたいけど引き継げない」~廃業率全国3位の香川県の事業承継課題〜人事課題と事業承継が示す「人事評価制度」の価値』

カテゴリ:総務のおいしい話 投稿日: 2016.10.3 tag: ,

はじめに

中小企業、とりわけ地方に拠点を構える企業が抱える課題は多く、複雑だ。特に、有効求人倍率の高さからも明らかな人材不足、それに伴う成長のための基盤づくり、社員教育と、人事関連の課題は尽きない。中でも、事業承継を考える企業にとって、これらは最重要経営課題といえる。
そこで注目すべきなのが、人事評価制度だ。実際に導入している企業に対しヒアリングを実施しても、「事業承継を考え、人事評価制度の導入から始めた」という企業は多い。
中でも、香川県高松市は感度が高く、“事業承継のための人事評価制度”の対応を進める企業が目立つ。
本レポートでは、高松市特有の人事課題に着目し、事業承継を考える企業がどのような意思決定をすることで成長を遂げたのか考察する。

(1)高松市の人事関連課題

1-1.全国以上に難しい、高松における人材確保~香川県『県勢動態指標』(平成26年9月)から~

香川県高松市の2016年有効求人倍率は、1月~4月にかけ1.5倍近くを推移している。4月全国平均の1.34倍と比較しても、その高さは明らかだ。特に、製造業1.74倍、サービス業2.78倍、建設業にいたっては5.12倍であり、これは全国の数値―サービス業2.82倍、製造業1.28倍、建設業3.07倍―と比べても、高松に拠点を構える企業の人材獲得競争は激しさを増していることがわかる。
その背景として考えられるのは大きく2点「求人数の増加」と、「求人側と求職者」とのミスマッチが挙げられる。
求人数の増加は、景気が回復基調にあることで企業活動が活発になり、不足がちな技能職や専門職などを中心とした求人数が増えていることで生まれている。しかし、その一方で求職者の増加が追いついていないことで、有効求人倍率が上昇しているのだ。香川県では、平成 13 年以降、15 歳以上人口数や就業者数の推移(平成13年を100とする)が年々減少傾向(100~92)を示しており、ほぼ横ばいである全国の推移と比べ(100~98)大きく低下している。

(香川県統計調査課「県勢動態指標(今月のトピックス:26 年 9 月分) 平成26年9月」図7を抜粋)

 

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